アメリカの大統領の投票日が近づいてきました。今回は、「選挙2.0」ともいえるネットの威力を知った選挙でした。私は、2000年のBush vs. Goreのときにアメリカにいたのですが、今回ほどは関心が持てませんでした。日本にいながらにして、これほど選挙を楽しめたのは、ネットのおかげですね。
ヒラリー候補ととオバマ候補のホームページは、本当にすばらしいものでした。野口教授は、
「アメリカは何に強いのか? ビジネスか、科学研究か、軍事力か?」と聞かれれば、「最も強いのは政治の仕組みだ」と答えざるをえない。(ダイヤモンド デジタル「超」けものみち)
と述べていますが、それを体現したのが、このホームページでした。Web 2.0の技術がもっとも活用できるのは、実は政治だったんですね。YouTubeなどの映像配信、ustreamを使ったライブ中継など、ネット技術満載でしたが、秀逸だったのは、my.barackobama.com でした。この支持者向けのSNSは、草の根民主主義では、有権者が本来、何をしなければならないのかを教えてくれました。
特に、オバマ候補が、1ヶ月で150億円も献金を集めたことは、アメリカ政治を根本的に変えるでしょう。政治家は、どうしても、資金と票を集めてくれる人の要望に応えざるをえないのですが、こうして薄く広く集めることで選挙を勝てるとなれば、政策事態も大きく変わることになるでしょう。
外野も盛り上がりましたね。アメリカのテレビ・ニュースは、ネットで簡単に見ることができたので、リアルタイムで有権者の反応がわかりましたし、SNLは、毎週楽しみでした。ティナ・フェイのペイリン候補を見れなくなるのが、一番寂しいかも(笑)。
次は、日本の番ですね。海外から感心されるような選挙をやってみたいものです。
では。