これが政策決定の新常識だ

月刊 現代 2008年 06月号 [雑誌]月刊 現代 2008年 06月号に高橋洋一さんが、寄稿していました。

『これが政策決定の新常識だ』 p.58

今の、政治の変化を非常によく捉えており、参考になりました。

なぜ、小泉内閣→安倍内閣→福田内閣とどんどん改革が交代しているはずなのに、郵政民営化→公務員制度改革・社会保険庁解体→公務員制度改革基本法案閣議決定と、どんどん大胆な改革を決定できているのか?

その答えは、政治の戦場が、変化しているからなのだそうです。

小泉内閣の司令塔であった諮問会議の役割は後退し、戦場は「党」に移った。その党の中も、政調会だけでなく「ヒラバ」でも議論が展開されるようになって、流れが変わりました。このあたりについては、先日紹介した、経済財政戦記に詳しく描かれています。

その結果、これまで個人間の貸し借りで決められてきたような問題も、やはり正論でなければ通らなくなってきた。政治改革から10年かかりましたが、ようやく、論理的な根拠なしに、政策を決められなくなってきました。こうしたことは、新聞からは伝わってこない情報で、政権内にいた著者だからこそ、こうした分析ができるのだと思いました。

では。