遅ればせながら、Code Interpreter を触り始めました。ウワサ通りの破壊力でした。大量の文書やデータを月20ドルで分析してくれるなら安いと思いました。海外進出をしている企業の事務が根本的に変わるのがわかります。現法のデータは、とりあえず現地語でAzure OpenAI Serviceに入れておいて、日本語で聞けば、要件が終わる日も近いのではないでしょうか。
日本の中小企業への打撃が甚大になるでは?と心配し始めました。オランダでいえば、小さな会社が大企業に対抗する方法のひとつはスピードでしょう。大企業が稟議に半年かかるようなITサービスをすぐに導入して、顧客に素早く対応する。
ところが、今回は、日本の大企業が早々とにChatGPTを導入しています。それはそうですよね。リスクを回避した末に選んだマイクロソフトの「もうひとつのアプリ」なのですから。
しかも、これまで、なんのために保存していたのかわからなかったデータが、宝の山になります。機能入社した新人社員でも、顧客からの問い合わせにその場で回答できてしまいます。(新入社員が要らないという話は、いったん置きましょう)
膨大なデータを持つ大企業に有利なテクノロジーだなと、直感的に思いました。海外展開している会社なら、三菱商事のChatGPTを見てみたいと思わないでしょうか。現地のリスク情報、為替ヘッジの方法、税制の変更など、社員が書き留めた200カ国のメモから、ChatGPTがわかりやすく回答してくれるなら、月何十ドルかは払ってもよい気がします。
海外現法の管理も変わりそうですね。たとえば、経理はこれまで会計システムを統一しないと、グローバルの売上高をリアルタイムで見ることはできませんでした。しかし、勘定科目コードだけ統一しておいて、現地の会計システムで作ったデイリーの情報をAzure に保存していけば、Code Interpreter が、指示通りに集計してくれたりしないでしょうか。XBRLに準拠していれば、現地語で使っていても、問題なくなるかもしれないですね。
日本の小さな会社は、どうやって、大企業+ChatGPTに対抗すべきなのでしょうか。バーチャルな連合だとは思うのですが、一国一城の気風が強い直系家族的な会社では、難しいのかなと。