最近、借金が止まらないクズ芸人の話を、何度か見かけました。
借金は「絆」、ギャンブルは「夢追い」であり、中には借金が1000万円※越える人も。そもそも、芸人として売れていないから、借金してしまうのであり、返済できる目処は立たないのですが、それが「クズ」呼ばわりされて、笑いになっていました。
しかし、※って、日本の国民一人あたりの政府債務なんですよね。2020年12月末で983万円。2020/3は、901万円でしたので、「コロナで82万円絆を深めた」というところなんでしょうか。芸人をクズだと笑っていた国民全員が「クズ」レベルというブラック・ジョークにも見えました。
国の借金と個人の借金は同列に論じられませんが、他国はどうかなと思い、IMFのWorld Economic Outlook (2020年10月)データを見てみました。
Govt Debt が政府債務(2020年予測、自国通貨建て、十億)。日本は1401兆円。それをドルに換算したのが3列目①。日本は130億ドル。人口は、2020年予測、百万人②。日本は126百万人。日本の国民当たり政府債務は、104千ドル。円建てとちょっとズレてますが、概ねあってますね。
日米が突出してますね。シンガポール、ベルギーなどの小国が上位に来るのはうなづけます。国のインフラを整備するのに固定費がかかるからでしょう。
G7だと、その次はイタリアですね。50千ドルですか。日本の半分。イタリアの方が借金してそうなイメージありましたが、意外です。
もちろん、日本には、借金に見合った資産があるんでしょうが、ここまでバランスシートが大きくなっては、金利上昇時のリスクが高いのは明らかです。
ドイツやオランダは、日本の3分の1ですね。別の投稿でも触れましたが、この2つの国は、コロナの前には、財政収支を黒字にしていました。平時に貯金する政府なら、有事に大盤振る舞いするのも理解できます。
日本の自然災害の多さを勘案すると、オランダよりも保守的な財政運営で、有事により機動的に対応するべきだと感じます。
では。