最後に日本に行ってから1年が過ぎた。半年ごとに帰国していたので、飛行機の運行状況をよく見るようになった。フライトレーダーを見て、驚いたのは、日本上空はスカスカなのに、中国はぎっしり飛んでいること。
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ヨーロッパとアメリカも同じくギッシリ飛んでいた。
キャプチャしたのは、日本時刻の深夜ということを差し引いても、コロナ禍で、航空会社の経営環境が大きく変わったのはよくわかった。
下図は、コロナの感染者数の推移。
感染者が多い、アメリカ、欧州では飛行機が飛び回っており、ほとんど感染者がいない日本では飛んでいない。飛んだから感染者が増えたのか、感染者が多くても飛ばし続けたのかは、判断するデータを持ち合わせていない。しかし、三菱が飛行機の開発を止めたとか、ANAが5000億円の赤字と聞くと、心穏やかではなくなる。飛行機の移動時間は、
- ニューヨーク→ロサンジェルスは、6時間
- 北京→香港 4時間弱
- ベルリン→ マドリード 3時間
- 東京 → 福岡 2時間
コロナが流行して、自ら離着陸を管理でき、飛行時間が3時間以上の路線を持つ地域が、航空産業では圧倒的に有利なのがよくわかった。
今回のコロナ感染抑制に、島国であることは役立った。しかし、同じく感染を抑制していたソウル、台北、ハノイ便などを半年止めてしまうと、航空産業が死んでしまう。中国、欧州、アメリカは、域内線需要で、航空機メーカーから航空会社までの生態系を維持できるのではないか。
コロナに気を取られるあまり、大事なものを失なわなければいいのですが。