4/21にオランダ、ルッテ首相がロックダウンの緩和を発表しました。一ヶ月以上、家で過ごしてきた国民にとって明るいニュースでありましたが、それ以上に印象的だったのは、”duivels dilemma”(悪魔のようなジレンマ)という言葉。
ジレンマとは、ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態。
イ)問題 新型コロナウイルスによる健康被害
ロ)選択肢 A)ロックダウンする B)ロックダウンしない。
ハ)不利益 A)社会的・経済的にダメージ受ける。 B) コロナで死ぬ
日本語でいえば、「進むも地獄退くも地獄」ということでしょうか。ハ)の不利益が大きいので、「悪魔のような」選択肢になるのでしょう。
世界中の指導者が、同じ問題に直面していると思いますが、たった2語で本質を説明する力は、素晴らしいと思いました。新型コロナウィルス対応は、水戸黄門的なスッキリとする結末などありません。全員を満足させることはそもそもできません(ジレンマなので)。全員を少しずつガッカリさせながら、ギリギリの落とし所を探るよりないのです。
在宅勤務は続きますが、明日からは、ちょっと納得して仕事に取り組んで行こうと思います。