年末・年始のごあいさつ 2014-2015

 

2014年もお世話になりました。今年のごあいさつです。

2014年

今年は、シンガポール滞在3年目となり、PMIの成果が数字で現れるようになりました。

2年ぶりに帰国した際には、消費税引き上げ等による物価高を実感しました。陸前高田にボランティアに行きました。仮設住宅に一泊し、復興の厳しさを肌で感じました。

シンガポール経済は、減速。原油価格下落が象徴的ですが、国が小さいだけに世界経済(特に中国)の影響をそのまま受けます。

こうして、1年を振り返ってみると、今年は、21世紀の前半の流れが、ハッキリした年だったのではないかと感じます。

2001年になった時、21世紀は中国の時代と信じていました。多くの日本企業のが、上海に行ってしまうだろうと思いました。実際、日本だけではなく、韓国、台灣、あるいはアメリカまでもが、中国に接近していきました。

しかし、歴史は一直線には進みませんでした。中国国内での反日運動。尖閣諸島や南沙諸島での衝突。香港の民主化要求。台灣地方選挙での与党敗北。富裕層の視点で、中国共産党を見れば、全財産を中国に投資するという選択肢は薄れてしまいました。

21世紀は、共産中国の時代というよりは、中国外の架橋人脈まで含めた「大中華圏」の時代になりそうです。企業、富裕層も、これに対応するために、「LST展開」してきています。

L    地元

S シンガポール

T ターゲット市場

大中華圏の首都はどこかと考えると、シンガポールは絶妙な場所にあります。中国とほどよく離れ、インド、インドネシアにもにらみがきく。各種のインフラが整っていることもあり、商談するには持ってこい。永住するまではいかないが、コンドミニアムぐらいは買っておこうという都市になりました。ここで、ネットワークを作らなければ、アジアへのビジネスの広がりは限られると思います。

2015年

2015年は、日本企業が一層東南アジアに展開する年になると思います。東南アジアは、経済状況も、文化もバラバラですが、中印の力が増せば、なぜか結束力が高まると思います。

これまでは、自分が学ぶばかりで、新しいことに挑戦するまでいきませんでした。2015年は異国で何か新しいことを実現する年に致したく。

今後とも、ご指導よろしくお願いします。