小西 史彦 ダイヤモンド社 2017/4
著者は、24歳でマレーシアに渡り、約50社、社員8000人のTexchem Resources Berhadを築き上げた小西史彦会長の教訓集。東南アジアだからということはなく、極めてオーソドックスなものばかりなのが、逆に興味深いです。
東南アジアでのビジネスは、トラブル続きなのですが、苦難に会うほど、稲盛さんのような境地になっていくのが不思議です。
最初は、徒手空拳の戦いでした。
「持たざる者」の最強の戦略は、「下働き」である。 p.74
土光さんの言葉を頼りに奮闘します。
人間の能力に大きな差があるわけではない。差があるとすれば、根性の差である。p.245
しかし、上司がリベートを着服したり、上場を当局に邪魔されたりと、東南アジアでいかにもありそうなトラブルが続きます。それでも、信頼することの重要性を説き、損得よりも公平であれと呼びかけます。
華僑との交渉も、最高値から入らないのが意外ですね。三方良しをマレーシアで実践していました。
では。