【本】団塊の後 三度目の日本

団塊の後 三度目の日本

堺屋 太一 毎日新聞出版 2017/4

団塊世代の老後を描く予測小説。東京五輪の5年後からを描いているのですが、都議選の選挙結果から見ると、だれも、五輪の後のことは考えていないようですね。

日本再建論は、たしかに小説で世に問うた方がわかりやすいとは思いました。が、道州制の導入、医療システムの輸出で日本が変わるとは思えなかったです。むしろ、中国、インドといった10億人を越える国が支配する世界では、1億人ぐらいはキッチリまとまっていた方がよいように思います。

日本語が通じる地域をアジアに作るというのも、リアリティがないですね。海軍が展開できない国は、現地の暴動で日本人コミュニティが襲われても、為す術がなかろうかと。華僑がアジアでどのように身を守ってきたのか学ぶ必要があります。

では。