アンドリュー・S・グローブ 日経BP社 2017/1
インテル元CEOの中間管理職論。序文は、『HARD THINGS』のベン・ホロウィッツ。初版は1983年ですが、色あせません。
冒頭は、朝食工場のたとえ。企業のあらゆる部門が顧客の最高の体験のために、方向性とタイミングを合わせる。そのたとえとして、トースト、目玉焼、コーヒーが使われています。シンガポールに住んでいると、Ya Kun Kaya Toastが目に浮かびます。
第2章は、指標について。スタッガーチャートp.66は、予材管理にも通じますね。
第3章は、人材育成。
マネジャーのアウトプット=
自分の組織のアウトプット+人の影響力が及び隣接諸組織のアウトプット
としています(p.85)。マネジャーの最も重要な責任は、部下から最高の業績を引き出すこととしています。最近は、プレイヤーとしての期待も高いですが。
第4章はミーティング。全廃とは言いませんが、タイプ別にポイントを押さえるべしとしています。1対1の面談(ワン・オン・ワン)にページを割いているのが印象的です。
第5章は、意思決定。何かに「イエス」ということは、他は「ノー」と暗黙に言ういうことだとか。
他にも、レポート「自己規律訓練の手段」など、刺激的なアドバイスでした。
では。