【本】No Ordinary Disruption

No Ordinary Disruption The Four Global Forces Breaking All the Trends

Richard Dobbs PublicAffairs 2016/8

邦題『マッキンゼーが予測する未来』。MGI(マッキンゼー・グローバル・インスティテュート)のディレクターであるコンサルタント3名による未来予測本。
4つのトレンドは、以下の通り。

  • 都市化
  • デジタル化
  • 高齢化
  • グローバル化

この流れの結果、我々が直面する課題が後半。

  1. 30億人の消費階級の出現
  2. 資源分配
  3. 資本コストの上昇
  4. 労働需給ギャップ
  5. 新たな競合の出現
  6. 社会と国家の課題

最初に面白かったのは、経済のヘソの図p.19。

1000~1500年までの間、アジアにあったものが、1950年まで大西洋に向けて移動し、いま戻ってきています。その原動力の一つが、都市化。p.20のチャートを見ると、各国都市化を進めるに連れて、一人あたりGDPが上がっているのがわかります。

技術の進歩を感じるチャートは、p.43の50百万人ユーザーを獲得するのにかかった年数。ラジオは38年。テレビは13年。Facebookは1年。ツイッターは9ヶ月です。

高齢化が伝わるのは、p.59の労働力人口(15-64歳)の比較図。2010年と2050年を比較した時、日本が26百万人、中国は151百万人減ります。

グローバル化が伝わるのがp.76の世界地図。1990年ではまだ3極だったのが、2013年では文字通り多極化しています。

巨大な中間層(消費階級)の出現がわかるのが、p.95の図。

可処分所得が1日10USDという層が1820では、1%以下でした。2025年には、世界の過半を超え、42億人に達します。

資源価格の上昇が危惧されるわけですが、資本コストの上昇についても議論してます。しかし、結果、成長するのは、エマージング市場。

Companies with access to previlegedsource of capitalwill have a clear competititve advantate. Comsidering that more than 70 percent of global growoth — and associated new investment opportunities — will come from emerging markets, gaining exposure to these growth markets and understanding their capital restrictions and financial regulation is becoming essential for investors. p.144

で、2025年に、Fortune Global 500の230社が、エマージング市場からという予測。p.169

インドに行きますかね。

では。