小学館新書 岩崎 達也 2016/12/1
元日テレ宣伝部長によるマーケティング論。日本テレビが90年代にフジテレビをベンチマークした手法を学べます。
テレビ局は、政治家と同じく「全員」を対象にマーケティングをします。良い作品を作っても、0.1%の顧客にしか選ばれなかったら、評価されません。マス・マーケティングを学ぶよい教材でした。印象に残ったのは、
- 氏家社長のリーダーシップ
- 競合のベンチマーキング
フジテレビの番組を全録画して、方眼紙に書き込んでいました。アナログな手法によって、競合の長所がハッキリと見えています。
- 組織横断プロジェクト
若手中心。異業種の人材も加えています。
- 戦略変更
フジテレビは、プロダクト・プッシュであり、日本テレビはマーケット・プルで対抗しようとします。
「自分が面白いと思う番組」をつくろうとしているのがフジテレビであり、視聴者の立場に立って「視聴者が面白いと思う番組」をつくろうとしているのが日本テレビなのではないか
テレビ業界は、次にどこを目指すのでしょうね。
では。