【本】欧米・新興国・日本16ヵ国50社の グローバル市場参入戦略

欧米・新興国・日本16ヵ国50社の グローバル市場参入戦略

Nancy A. Hubbard ナンシー・ハバード 東洋経済 2013/11

海外展開を16カ国50社経営幹部のヒアリングから考察した本。FDIとは、Foreign Direct Investment(海外直接投資)。”Green Field”は更地。ゼロから投資するという意味。反対語は、”Brown Field”。

投資の分類は、p.16の通り。

  • 株式投資
    • 既存事業の株式一部取得
    • 合弁企業
    • 株式完全取得
    • 合併
    • グリーンフィールド投資
  • その他
    • 事業の相互紹介
    • ライセンス契約
    • 製造・サプライヤー契約
    • アウトソーシング
    • 代理店
    • 販売店

海外展開の理論は、p.64

  1. 段階的アプローチ(ウプサラ理論)
    文化的・地理 的距離の近い国へと進出
  2. ネットワーク・アプローチ
    国際企業同士の関係で海外展開が起こる。仕入先、販売先など。
  3. ボーン・グローバル・アプローチ
    生まれたときからグローバル企業
  4. 早期戦略的インターナショナライザー
    戦略上、意図的に早い段階から国際化する。
  5. オポチュニスティック・インターナショナライザー
    チャンスがあれば、海外展開を狙う。規模の経済が働く企業。

市場参入方法の評価基準は、p.70以降。

  • コントロール
  • スピード
  • 現地に関する知識
    • 文化、市場、政治
  • リソース配分
    • 適切なパートナーを見つけるだけでも、マネジメントの時間が必要。
  • その他
    • 市場開放度、腐敗、競合、市場リスク

基準に従ったリスクの整理は、p.86。オリジナルは、Hermann and Datta (2006).

Just a moment...

大企業の話ではありますが、中小企業の参考にもなると思いました。

提携の形態は、p.104。オリジナルは、Kale and Singh (2009)
https://aom.org/uploadedFiles/Publications/AMP/Aug09ManagingStrategicAlliancesbyKale.pdf