佐藤 優 新潮社 2016/7
灘高には、先輩を訪ねる行事があり、(OBではない)佐藤さんを訪ね時の対話集。駒場のゼミのよう。
学生のこの時期に、こういう人の話しを聞くのは、有益だと思いました。たとえば、イギリスの教科書の話 p.96。小学校6年生が、
「1947年、英国にインド統治を諦めさせたものは何か?」
「インド独立を認めさせるように手紙を書きなさい」 p.97
とか、聞いています。一方、ロシアは全暗記。
暗記したことを正確に復元させるのがロシアの教育法です。p101
日本以外の教育の特徴や水準について、説明してくれるのは、大学進学する前に参考になると思いました。
学生以外ににも、参考になる話もあります。たとえば、外国人に信頼してもらう方法。
一つは<約束を守る>こと。もう一つは、<できない約束をしない>こと。p.112
また、インテリジェンスの2つの派閥。
アメリカだとポジティブ・インテリジェンスはCIAで、カウンター・インテリジェンスはFBIだよね。 p.127
左翼と右翼の定義。
左翼側にいる人たちは理性を重視するんだ。(中略) だから右翼とは何かというと、理性に対して不信を持つ人びとのことなんだね。
p.165
仕事に全く関係ない本読むのも大切ですね。
では。