成功の要諦稲盛和夫 致知出版社 2014/11
稲盛さんの講演録。仏教の教えの中から経営に役立つこと哲学を紹介しています。
経営者の条件として、まず哲学が必要です。ただし哲学といっても難しいことを言っているわけではありません。人間として正しいことを基準として、物事の判断をすべきであるとうことです。それは損得勘定でもなければ、戦略戦術論でもありません。それは人間として正しい道を歩くということです。p.65
最初は運命論。袁了凡の陰隲録を紹介しています。キャリア論のPlanned Happencetance にも通じます。
次に、与えられた才能は、社会のために使うべきだとして、
仏教では一燈照隅といいますが、どんな人でも何がしかの素晴らしい役割を持って生まれてきたわけです。その役割を通じて、世のためひとのために尽くすことが大事なのです。p.116
努力の姿勢については、
災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、ひたすら前向きに明るく努力を続けていく。これから将来、よいことが起きるためにこの苦難があるのだと耐え、与えられた苦難に感謝する。p.140
第4講は、六波羅蜜。布施、持戒、精進、忍辱、禅定、智慧。
と尽きませんが、この年になってくると、経営の技術云々よりも、こうした哲学に興味がわきますね。
では。