【本】王者の食ノート


島沢 優子 小学館 2011/12

東洋大陸上競技部と帝京大ラグビー部の栄養士、虎石真弥さんのドキュメント。言われてみれば当たり前ですが、口から身体に入る食べ物が、アスリートの身体に大きく影響することを理解できました。
http://www.youtube.com/watch?v=AyVYUTgkuiA

この物語の縦糸は、栄養学。ラグビー選手が身体を増量するには、夜の鍋。オレンジジュースの効用、運動したらすぐに栄養補給など、私の知らない事だらけ。運動後の捕食は、糖質とたんぱく質が3対1が理想。鮭おにぎり一個と100%オレンジジュース。おいしいのか?と思いつつ、こういう知識は、小学校とかに広がると怪我が減るかもとか思います。
横糸は、やる気スイッチの押し方。上位下達の体育会であっても、自分が納得しないと、食事改善に取り組みません。「自分が目指している選手が、実践している」というのが一番効果的であるのは、学ぶべき所です。

本書は、虎石さんの奮闘ぶりのドキュメントなので、レシピは最後に10ページほどあるだけですが、そのうち、タニタ食堂化するのではないでしょうか。子供にスポーツをさせる親にしてみれば、子供の身体が頑丈になることが最優先課題ですので、ニーズはあるのではないでしょうか。