吉田 潤喜 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011/11
ヨシダソース創業者の自伝。伝統のある醤油が、海外市場開拓に時間がかかっていることを思えば、ヨシダソースの躍進は素晴らしいですね。在日コリアン二世として京都に生まれてアメリカで成功するまでの人生を通して、ビジネスで成功する鍵を説明しています。
空手家としての突破力は、アントニオ猪木さんを連想します。
7つの法則は、こちら。
- エネルギーの法則
- パッションの法則
- チャンスの法則
- アトラクションの法則
- 成長の法則
- 恩返しの法則
- 成功の法則
印象に残ったのは、以下のとおりです。
檻の中の子像の話 p.24 たしかに自分が成長していることを忘れて、リスクを避けていることがありますね。
そんなチャレンジャーな著者の楽観主義が伝わるのがこちら。
人生には、にっちもさっちもいかないことなど絶対ない。(中略)出口がないのではない。見えなくなっているにすぎないのだ。p.66
そんな著者が地元の日系人に「はしたない」と陰口を叩かれる話がp.83にあります。グレイトフル・デッドが日本人に通じない一例ですね。
「はしたない」という言葉ほど嫌いな日本語はない。出る杭を打とうとする日本独特の、陰湿で嫉妬の混じった言葉。でない杭はつぶされてしまうアメリカに、こんな言葉は存在しないのだから。p.84
アトラクションの法則では、こちら。
大切なのは、動くかどうかではなく、動かすこと。(中略) 最初はあなたをバカにしていた人間が、いつの間にか横にいて、一緒にバスを押してくれている。p.109
成長の法則では、こちら。
企業を、組織を、自分を成長させたいのなら、部下のやる気を引き出すスキのある、LAZYな人間になるべきだ。p.147
真面目な経営者には重い言葉です。