【本】高層難民

高層難民

渡辺 実 新潮新書 2007/4

防災・機器管理ジャーナリストによる、都市防災論。3.11の前と後とでは、説得力が違います。

三大震災難民とは、「高層難民」「帰宅難民」「避難所難民」
高層難民対策としては、1週間分の保存食と水が必要。このレイヤーの人は、重い水を持って、階段を登りきれない。トイレの度に、階段を降りるのはキツイ。
帰宅難民は、自分で歩いたから、実感がわく。ただし、都心が震源地の場合、街が崩れてしまって、道がわからなくなってしまうかもしれない。
今回の震災でスーパーからモノが消えたことを考えれば、避難所に家族が入れるかわからない。
他にも指示は具体的で、素人にも始めやすいものでした。たとえば、停電したら、

  • 冷凍食品を冷蔵室の最上段に置く。
    最初の2日は非常食でしのぎ、その後、冷蔵庫の食品にリレーする。
  • 水洗トイレのタンクの水は、飲料水に
    • 必ず煮沸
  • 猫ペット用のトイレ砂が役に立つ

など。関東大震災で最大の余震は4ヶ月だったとか。我が家も気を引き締めねば。