【本】iPadで教育が変わる

iPadで教育が変わる
矢野耕平 マイコミ新書 2010/9

中学受験進学塾の経営者のiPad活用レポート。先日、『ウェブで学ぶ』をご紹介しましたが、日本での実践編です。タイトルとは裏腹に、論旨は冷静。拙速を避け、サイドリーダー的な使い方を推奨しています。

体験で最も意外だったとされるのが、授業が早く終わってしまうこと。画像や動画で子供たちの理解が進み、ノートに写す必要もないので、時間がかからない。むしろ、どういう手順でどう話すかという、教師の本質が問われるようになる。
子供たちからは、「紙に書かないと覚えられない」というフィードバックがあった。出口=受験=記憶が変わらなければ、iPadが入っても、こうした悩みが続く。問われるべきは、そもそも、覚える必要があるのかということ。

私は、iPadがある家とない家では、教育に相当差がつくと実感しております。それを全国の公立小学校まで普及させるべきかは、考えどこですね。

では。

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