小さなお店のツイッター繁盛論 お客様との絆を生む140文字の力
中村仁 日本実業出版社 2010/6
飲食店「豚組」のオーナー のツイッター活用術。広告代理店の書くマニュアルよりもよほど地に足がついたアドバイスです。
地に足が着いているのは、飲食店がリアル店舗を持っており、「待つこと」に本質があるからだと思いました。よって、著者のツイッター観は、
本来、飲食店が考えるべきは、プル型。「待ち」の営業だ。そしてそれを初めて可能にするのがツイッターなのだ。p.37
ツイッターは、飲食店が初めて手にした「聞く」ことができるメディアだ。p.41
となっています。
- フォロワー数で勝負しない
- フォロワーの量ではなく質
- ツイ割に頼り過ぎない
など、地道に顧客開拓に取り組み、
Twitterは『常連客』を育てるのに最適なツール
と位置づけています。
複数のアカウントを運営しているのですが面白いのは、公式アカウントよりも、「勝手口」アカウントが主力となっていること。「身内」感が出せるのがTwitterなんですね。
もちろん、お店自身のサービスが高くなければ、効果は続きません。WiFi環境を整えているのはサイバーがリアルを動かした例ですね。
また、単に売上を伸ばすノウハウだけでなく、「炎上」の消化法まで記されており、感心しました。
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