岡田 尊司 幻冬舎新書 2009/9
Asperger syndromeは、興味・関心やコミュニケーションについて特異であるものの、知的障害がみられない発達障害。こだわりが強く、他人の気持ちや常識が理解しにくいため、突然失礼なことを言って、相手を面食らわせることも多い。私が興味を持ったのは、シリコンバレーでは一割の人が該当することでした。
エジソン、アインシュタイン、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズなど、世界に大きな影響を与えた人も、アスペルガーではと言われています。感慨深いのは、教育と産業界の対応。エジソンは、小学校を退学する話は有名ですが、アメリカはそういう子供を、しっかり育てる風土がありますね。
産業界にしても、対人関係が円滑でない経営者でも、投資家がついて、ベンチャー企業として成立しています。日本だと、そういう経営者は融資がウケられませんし、仮に成功したとしても、道徳教育がなってないと批判されるでしょう。
ソニーの井深さんの話が紹介されているのですが、アスペルガーと関係あるのか微妙な挿入。
今後、日本に面白い企業が出てくるかのひとつの指標は、ユニークな経営者が認められるかかもしれません。
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