東洋経済:2007年決定版 経済・経営書ベスト100

先日、『5分で身につく! 超売れ筋ビジネス書101冊』を紹介しましたが、東洋経済(2007年12月29)で表記の特集がありましたので、今年読んだ本をリストにしておきます。

1.財投改革の経済学
高橋 洋一
 これが一位でしたか。妙に納得。フォーサイト 2008/1 p.89に埋蔵金に関するレポートを寄稿しています。よいレポートでした。



2.
人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか   水野 和夫 日経 2007/3
 水野さんの本が2位ですか。ちょっと意外でした。

3.波乱の時代
 アラン グリーンスパン
 最近出たばかりなのに、3位というのはさすが。日経新聞では1位でしたね。下巻は読んでいないのですが、少なくとも上巻は読み応えがありました。

4.1997年 世界を変えた金融危機
竹森俊平

 「リスク」と「不確実性」の違いを理解するための好著。金融機関で働くなら必読かと。

4.資本開国論 野口 悠紀雄
 円安バブルがはじければ、どのような事態になるのか。予習しておく必要がありますね。

6.超長期予測 老いるアジア

7.拡大するユーロ経済圏

8.円の足かせ

9.株式会社はどこへ行くのか

10.経済財政戦記
清水真人 日経 2007/ 5
 日経の編集委員による小泉内閣の経済運営ドキュメント。1位の高橋さん、11位の竹中大臣が政権インサイダーの手記であるのに対し、外部のから「アリの眼」で政権の経済・財政運営を追っています。非常に良く書けています。
経済財政戦記―官邸主導小泉から安倍へ
11.構造改革の真実 竹中 平蔵

 この本が出たころの竹中さんには、勢いがありました。まだ1年前なんですね。参議院選挙で潮目が変わったのを感じます。

13.ビジョナリー・ピープル
 ジェリー・ポラスほか

14.日本の統治構造
 飯尾 潤 2007/7 中公新書 (1905)

 比較的早い段階でご紹介しましたが、よい本でした。参議院選挙後のねじれ国会を考えるのに非常に参考になりました。

18.21世紀の国富論
 原 丈人 平凡社 2007/6 
 2008年に向けて暗雲が立ち込める年末には、こういう楽観的な本もいいなと思いますね。

62.金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ!
 広瀬 康令 2006/11 ソフトバンク新書

95.2020年の日本人―人口減少時代をどう生きる
 松谷 明彦 日経 2007/6

 このランキングは、低すぎるのでは?日本の抱える問題の本質を考えていくと、人口構造につきあたります。企業の中期計画を立てるような方には、ぜひ読んでほしいと思います。

95.ヘッジホッグ(Hedgehogging)
 バートン・ビッグス 日経 2007/1

 サブプライムがこれほど広がりを見せるとは、読んだ当時は思っていませんでした。1年たって、読み返すと、また違った読み方ができるかもしれません。

では。

2008年のランキングを読む