SONY MUSIC GROUP CHRONICLE

ソニーミュージック「ソニーミュージックグループクロニクル」を読みました。SME的には、「CATCH THE FUTURE」のPVが気に入っていると思いますが、完成度はこちらの方が上かと(笑)。
 ソニーマガジンさんは、「100%ソニーミュージック」の反省を生かして、この本をぜひ新書で出版していただきたく< (_ _)> 
 レーベルトップの言葉は、なかなか深いです。たとえば、こちら。

 尊敬する先輩の言葉に『この仕事は情熱の伝達ゲームです』というひと言があるんです。まさにそのとおりだと思うんですよ。自分が大好きな曲、夢中になれるアーティスト、その良さをいかに人に伝えて、感動を共有できるか。思いを100%まるごと伝えるのは極めて難しいかもしれないけれど、なんとか80%は伝えたい。そしてその人がまた他の人に伝えていって、感動の輪が広がっていく。それが理想。アーティストとの出会うところから始まって、彼らと同時に自分も成長していく。(SMAR 大塩泰之)

 CHAPTER 3でYUIのドキュメントが収められてます。新しい時代の採用は、こういう風に変化するのではないですかね。まず、原石を探す。ソニーミュージックでいえば、ライブに行くわけですが、99%は無駄。だけど、それをやらないと、彼女のようなアーティストには出会わない。
 そして、原石を見抜く力。これもペーパーテストではないんですね。スクリーニングでもない。彼女とカラオケに行ったり、公園で話をする。そして、オーディションのあとは、社内全レーベル(11)が、争奪を始める。
 工業の時代は、各自の仕事が決まっていて、部品を探す感覚で採用をやっていました。それが、どこの会社も、次に何をしようか考えるのが一番大切な仕事になってきました。ひとりの卓越した原石を見つけるために、99%の努力を惜しまない採用ができるでしょうか。

では。

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