ワタミ(株)の渡邉社長の手帳術。正月ということで、一年の計画を立てる人が多いでしょうが、お勧めの1冊です。この手の本としては、GMO熊谷社長の『一冊の手帳で夢は必ずかなう』がありますね。渡辺社長は、あまりテクニックにこだわらず、シンプルに夢に向かう方法を完成させています。
夢を持つ大切さを説明するくだりで、カンボジアの小学生の話が出てきます(P.20)。渡邉社長は、同国に小学校を建設するプロジェクトを進めています。校舎を見に行った時に、女子生徒は、自分が先生になるという夢を渡辺さんに話します。
日本でも、先生になりたい生徒は、たくさんいるでしょう。しかし、内戦などで教師が処刑され、多くの子供が満足に学校に行けなかった国で、教職を目指すのとは、意志の強さが違うと思います。手帳の使い方というテクニック以前に、こうした「思い」が大切なんだと思いました。
夢を具現化するために、「6つの柱」に分けて考えることを推奨しています(P.56)。
仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康
これは、熊谷さんの夢・人生ピラミッド図に相通じるところがあります。
こうして、夢を具体化して、実行する時に大切なのは、「緊急ではないが重要なこと」だと述べています(P.61)。私は「緊急かつ重要なこと」に追われる毎日なので、参考になりました。
一方、経営者だなぁと思ったのは、「毎日、自分の能力の20%余計に仕事をする」ということです(P.129)。この「毎日」というのが、実際は、とても難しいことですね。渡邉社長は、エアロバイク30分を継続しているそうですが、ルーティンにして、ずっと続けていくことは、見習いたいと思いました。
さて、2007年は、どんな年にしましょうか。
では。