テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
Joseph Jaffe 翔泳社 2006/7
デジタル・ビデオ・レコーダー(DVR)が、CMに与える影響について正面から分析している本です。ま、テレビCMというのは、広告主、代理店、テレビ局、視聴者の4者が本当にうまくかみ合ったビジネスモデルだったというのを逆に感じます。
マスが消えたと言われて久しいんですが、テレビCMはよく生きながらえてますよね。ただ、今後、DVRとブロードバンドが普及してくることで、この方程式が続かないのはわかるので、今から体を動かして、準備しておくことは大事だと思いました。結論としては、P.102にあるとおりです。
最終的決定権を持つのは消費者である。
よってその対処方法は、
・消費者にはオプションを提供すること。多ければ多い程よい
・新しいアプローチを試みることを恐れてはいけない
・相手の言うことに耳を傾けること
・期待度に対応する
・誤りに対しては一貫した態度をとること
個人的に面白いなと思ったのは、P.134のゲームに対する考え方でした。
Hallo2の初日売り上げは、125百万ドル。ディズニー史上最高の興業成績を残したザ・インクレディブルズの70百万円を上回る。Advergamingという言葉が紹介されてますが、日本の脳トレブームなどを見ていると、リビングだけでなく、モバイルのところでも、広告の可能性がありそうです。
では。
【参考】
著名人による推薦の言葉
http://www.digitalmediastrategies.com/lifeafter30/TVCM.pdf
電通のレポート (2005年)