【本】アメリカの経済政策

アメリカの経済政策 (中公新書 (1932))

中尾武彦 2008/2

財務省国際局次長が、アメリカの日本大使館公使時代の経験をもとに米国経済についてまとめた本。サブプライム問題が、世界経済を揺らすなかで、アメリカ経済について、コンパクトにまとめています。

立場上、極端な発言はできないのですが、よい意味でも、悪い意味でも、財務省の対米観がでています。いまでこそ、景気にかげりがでていますが、過去10年間の日米の経済成長の差をみれば、日本の財務当局者がベンチマークをしようというのは、きわめて順当な発想で、こういう研究が、今後も継続的にでればと思います。

アメリカ経済の強さは、マーケット・メカニズムを通じた調整への信頼感で、その副作用が所得格差や景気のフレなのだと理解しました。

では。