ムニューシン米財務長官の発言が、為替をゆらしましたね。BISの実効相場をチェック。
(BIS、Narrowベース)
半世紀を振り返れば、日本円は安く、ドルは高かった。レーガノミックスの時には、米ドルがメチャ高で、欧州通貨が安くなった。
プラザ合意、バブル(崩壊)を通じて円高ドル安となり、95/4で、JPY=102.06、USD = 102.38 と指数は0.32まで接近。
その後の30年間、ドルは安くなり続けた。95-99にルービン財務長官。2002/2の143.60まで回復。2008/3に93.26まで下がるものの、リーマンが経営破綻(2008/9)すると、逆に上昇。その後また下げて、最安値は2011/8の91.70。
2016/1には、123.31まで戻している。
この安値からみれば、現在の114.52は、割高に見えるわけで、本音はドル安かもしれない。ポリシー・ミックスは、レーガノミックスに似ていても、170を超えるドル高をよしとするとも思えない。財政緩和+金融引締めという、泣き別れ状況なだけに、為替政策の声明に市場は振り回されそう。
日本円は、過去25年を見れば、トレンドが終わり、レンジになったのがよくわかる。70~110の間を行ったり来たりと思えば、今の80は心地よい円安で、為替政策を変えるまでもないということなのでしょう。
では。