再び80円割れなのでチェック。
2006年以後で大きな動きがあったのは、2008年。サブプライム危機はドルの一人負けかと思いきや、さにあらず。実はドルは上昇しいた。円があまりにも急上昇したので、ドルが下がったように見えただけ。
円は2009年1月に122.23まで急騰したが、2010年10月に124.14まで再び上がっていた。これは輸出企業にとってはキツイ。
一番弱かったのはユーロ。ドイツの輸出企業うはうは。ソニープラザが本来なら儲かっているところだった。
注目すべきは、2011年4月にユーロとドルがクロスしたこと。ドルは、95.72まで下がり、2008年7月の95.26を割りそう。
ユーロの底は2010年6月の90.71。直近は97.33まで戻している。
日経通貨インデックスで、ドル円、ユーロ円、ユーロ/ドルを作ると下図の通り。
この5年は円が一貫して強かった。ユーロが上がりそうなチャートになってきました。
では。
【追記】
『国家は破綻する』にこんな記載がありました。
もしもアメリカが新興市場国だったら、通貨価値は急落し、金利は急上昇していただろう。(中略) (2007年の)1年後に起きたのは、正反対のことだった。ドルは上がり、金利は下がったのである。(中略)だが買った人たちは気をつけた方がいい。長い目で見れば、ドルの価値と金利は必ずあるべき水準に戻るだろう。p.325