IMFが、World Economy Outlook を改定しました。(2021/4) コロナの影響を検証する良い機会なので、コロナ前の2019年10月時点でのGDP見通し(2021年度)と、今回の2021年度見通しを比較してみました。
表 IMFの2021年度GDP予想 (各国通貨で十億単位)
IMFは、日本の2021年度GDPを2019年10月時点では544兆円と予測していました。それをこの春は546兆円に0.4%上方修正しました。GDPを推定するには、物価上昇率など様々な要素がありますが、それを無視すれば、日本はコロナの影響がG7の中で最も少ないとIMFは見ているといえるでしょう。
逆に最もダメージを受けると予測されているのがフランス。印象論ではありますが、ロックダウンを厳しく、長くやった国ほどダメージは大きいように見えます。
ワクチン接種が進む米英は、G7の中でも早く経済がするイメージがありましたが、やはり昨年のマイナスが大きく、2021年度のGDP予測はまだ2019/10時点での予測を下回っています。
イタリアは、被害が大きかった割に、GDPへの影響が少ないですね。日本と同じく、雇用を守る政策を取ったのが、功を奏したのでしょうか。それとも、コロナも前も後もそんなに働かないのか(笑)。
日本は、第4波とか、ワクチンが遅れているとか報じられていますが、日本の10万人あたりの陽性者数は、ワクチンが劇的に効いているイスラエルよりも少ないです。
思えば、ソフトバンクの純利益が3兆円とか、トヨタも利益を上方修正など、景気の良い話もありましたね。我が祖国には、目先の感染者数に振り回されずに、しっかりとした舵取りをしてもらえれと思います。