日経平均が史上最高値を更新しました。
日経平均株価が史上最高値を更新 最新ニュースと解説 - 日本経済新聞
【日経】2024年2月22日、日経平均株価が1989年の大納会でつけた史上最高値の3万8915円を更新。7月11日には初めて4万2000円台をつけました。最新ニュースと解説記事をまとめました。
4000社近くある上場企業の225社で構成されいてる指数なので、34年前とは組み込まれている会社が違います。人間の体が何年か経つと細胞が入れ替わっているように、元の自分ではないわけです。成長する若い会社がどんどん組み込まれていれば、たとえ日本経済が停滞しようとも、指数は増加していたはずです。1980年代後半がバブルだったということもありますが、その後、成長企業が少なかったことの方が、私には印象に残っています。
日本国内の景気と乖離があるのは、上述の225社が海外で稼いでいるからでしょう。昨日のピケティの本にも、日本の対外資産の増加が載っていましたね。
国民所得の8割にもなる対外資産というのは、世界中に植民地を持っていた頃の英仏に匹敵する値です。今は、TSCMが熊本に投資して景気が良くなっていますが、同じことを日本企業が海外(主にアジアで)やってきたわけですね。
以前にも、書きましたが、2000年代に入って日本のトップ企業の海外展開は本当に良くなりました。海外現法でのセクハラ・パワハラのニュースも、減ってきたと思います。発展途上国で現場の社員と膝を突き合わせて話をするマネジメントが評価されていることは、もっと知られて良いと思います。
こうした収益力改善に加えて、株主対応の理解が進んだこと。中国からの地政学的なシフトあたりで、「株高景低」が説明できると思います。
高齢化スピードも、以前お話しました。日本は2030年まで速度が落ちていきます。PBRは中期的に改善していくと思います。ただし、2030年以降は、再びスピードが上昇するので、長期的には日本だけにたよる企業の株価は悲観的です。
では。