何周か遅れて、Babymetal を聞きました。アルバム「METAL RESISTANCE」は、ビルボードTop 200 Albumsチャートで39位。代表曲である「Gimme chocolate!!」は、YouTubeでの再生回数が5千万回を超えています。ピンクレディ、小田和正、ドリカム、宇多田ヒカルも、超えられなかった壁を、なぜ平均年齢16.7歳の3人組が飛び越えていったのか。感慨深いので、メモ。
1. 意外だったこと
イ) 突破力は、新結合
歌がうまいとか、作曲センスとかではなく、ヘビメタ+アイドルという新結合に破壊力があった。特にYouTube時代は、ミュージック・ビデオに惹きつける力がなければ、世界に伝わっていかない(例:PSY – GANGNAM STYLE)
ロ)言葉の壁は、意外に問題ではなかった
彼女たちのアルバムのほとんどは日本語。英語が流暢に話せなければ、海外は無理というのは、思い込みだった。
ハ) 塞翁が馬
日本で成功する前に、世界に出ていったので、日本に最適化されていない。日本で成功したら、”Karate” なんて曲歌えない。
2. やっぱりなと思うこと
イ)ホームランは「地方」から
芸能事務所はアミューズ。レコード会社は、Toy’s Factory。ジャニーズ+エイベックスとかからは、生まれない発想。
アミューズは、海外拠点も作っており、Perfume などで培ってきた海外展開のノウハウが生きている印象。Lady Gaga などの有名人との接触もできているし、アメリカでトーク番組『The Late Show』 に出るなど、広告もきちんとできている。
https://www.youtube.com/watch?v=rZApf9c8Tes
レコード会社も、海外は、現地のレコード会社を使っている。ワーナーとかだったら、海外も。。。ということになり、逆にうまくいかなかったこも。戦略的にも、メタルというニッチな市場から駆け上っている。
ロ) 確かな演奏技術
よく見ると、ボーカルは、ちゃん謳っている。ダンスも、Mikiko さんの要求に答えている。演奏も、完璧。基本的なところでミソがつく要素がない。
YouTube時代は、海外展開する成功要因も変わってきますね。
では。