週刊ダイヤモンド(2011/12/3号)を読みました。
「人口」を見れば世界が読める
人口ボーナスの話は、様々な本で論じられていますが、GDP順にならんでいるところが興味深いところです。
1位アメリカの人口ボーナス期は、2005年に終了しています。アメリカの景気後退は、リーマン・ショックの余波と思っていたけど、人口オーナスのせいでは?という疑念が沸いてきます。日本が1990年にボーナスが終わったのに、バブル崩壊後の金融危機でそれに気づくのに遅れたのを思い出します。
2位の中国は、最もショックを受けることでしょう。2015年に先進国になる前にボーナスが終わります。
ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、ベルギーは1990年にボーナスが終わってるんですね。実に興味深い。彼らが選んだのは、EUを推進することで若い労働力人口を取り込むことでした。現在は、欧州危機に揺れていますが、むしろ、20年間こうした状況になるのを自分たちの政策で遅らせたぐらいに思えてきます。経済圏拡大という発想すらなかった日本が惨めです。
7位ブラジルは、2016年のオリンピックを終えた後、2020年にボーナスが終わります。そこまでは行きそうですね。
カナダ、ロシア、オーストラリア、韓国は、2010年にボーナスが終わりました。彼らがFTAのような経済圏拡大に積極的な理由は、こうした背景もあるのでしょうか。
では。