週刊ダイヤモンド 2008/2/23号 p.134 で、野口教授が、サブプライム問題について触れています。
「サブプライム問題の本質は格付けへの全面的な依存」
2008年も引き続き、焦点になる話題ですが、
問題の本質は、本来行われるべき「資産のプライシング」(価格付け)が行われず、それに似て非なる「格付け」に全面依存したことだ。
と喝破しています。
延滞・債務不履行の原因を個別リスクと市場リスクに分けると、前者は過去のデータ基づき分析されていたのに対し、後者を適切に評価していなかった。なのに、投資家は、格付けに頼った。ここが問題の本質でした。
本来であればファイナンス理論や金融工学を利用して投資対象のプライシングを行うべきであったにもかかわらず、それをしなかった
という指摘に耳を傾けるべきだと思いました。
では。