オリンピックから目が離せない日々が続いていますが、TV WEB 360.com (http://tvweb360.com/)からも目が離せません。世界1000以上の無料放送を集めたサイトなのですが、私のようにザッピングでテレビを見る人には、ちょうどよい作りになっています。
言葉の壁はあるのですが、映像は、言葉がわからなくても楽しめますね。すでにケーブル・テレビが実現していた世界なのですが、一気に庶民の生活にも入ってくるのではないでしょうか。
私がよく見るのは、英語のニュース番組です。
- Al Jazeera EN
- BBC World News
- France 24 EN
- NBC News
BBCの取材は秀逸です。特に、旧植民地(アフリカ、インドなど)は、日本のメディアとは取材力が比べ物になりません。
一方、アルジャジーラは、BBC流の報道スタイルを受け継いでいて、かつ、ネット配信にも積極的に取り組んでいるので、もっとも参考になる局だと思います。かつてのCNNを彷彿させる報道スタイルで、BBCをもしのぐ質を備えてきました。中東だけでなく、インドのニュースにも時間をさいており、参考になります。
アメリカ系の局は、取り上げるトピック、報道スタイルは洗練されているのですが、ひとつ見れば十分という感じです。
軍事ニュースの時には、さすがにPentagon Chが詳しいです。軍事関連のニュースは、国によって見方が違うのが参考になります。たとえば、ロシアが軍事侵攻した時に、他国のメディアは、被害にあっている民間人の絵なのに、Russia Todayは、平然としたニュースだったりします。
日本がTOEFLのロー・スコアを北朝鮮と争う原因は、地上波の参入障壁が高すぎるからかと思っていましたが、これで、言葉を学ぶ壁は実質的になくなりました。シャッフルや、レコメンデーションの機能がつくのは時間の問題ですね。
ハードの世界(受像機)は、囲い込みの思想で進んでいますが、どこまでいけますかね。シニアは、難しいことを考えずに、パッケージ化されたものを選びそうですし、若いアーリー・アダプターは、PCを使った視聴に傾くきがします。もはや、国民が同じ受像機を使う時代でないのかもしれません。
コンテンツは、世界の番組が、お茶の間に浸透することで、番組ごとの評価が進むでしょう。世界から評価されるものと、じりじりと視聴率を失うものに分かれますね。トヨタなど、世界でブランディングを進める企業は、各国でコンテンツを作ってTV放映するというよりも、直接インターネット・テレビで訴える動きが進むと思います。
こうなってくると、スポンサーは、どう動くのでしょうか。トヨタのようにグローバルに広告活動をしている企業は、各国でコンテンツを作り放送するというよりも、直接ネット配信に訴えるようになってくるかもしれません。トヨタカップなどは、最初に取り組めそうなコンテンツですね。
作り手の動きよりも、スポンサーの動きに注目ですね。
では。