いま18歳だったら音楽家にならなかったもしれない

週刊エコノミスト 2008/7/29 号 p.24で、坂本龍一さんがインタビューに応じています。

無料でコピーされる音楽が増え、音楽界に流入してくる資金が減れば、優秀な才能・人材が集まらなくなるという問題がある。
将来的には、才能が他分野へ流出し、産業としての音楽が消滅するかもしれないと器具している。たとえば、仮に私がいま18歳だったら音楽を職業にしたいと思わないだろう。

インターネットは、複写&流通コストを劇的に下げたました。が、そこに価値があるのは、オリジナル作品を作る才能があるからです。中間業者であるレコード会社の役割が縮小しているのは、記事のとおりですが、アーティストに対する対価を払う流れがこのまま細れば、どこかで下げ止まるんでしょうね。

一方で、ライブ・パフォーマンスに対する価値は高まっている。ビリー・ジョエルが来日するそうですが、チケット争奪戦は、エラいことになりそうです。それぞれの人が、役割分担をたな卸しして、新たな均衡点を探る調整が進みそうです。

では。