BRUTUS 大松本論

BRUTUS (ブルータス) 2007年 6/15号 [雑誌]
BRUTUS (ブルータス) 2007年 6/15号 で松本人志特集をやっていました。先日、CUTの記事の感想をお届けしましたが、こちらも、面白いです。


 映画大日本人のプロモで、約175媒体の取材に応じ「104回ぐらい同じこと聞かれるんで、やっと解放されますね」と語っていた松本監督ですが、その雑誌ごとに、違うネタを提供しているのは、さすがです。
 BRUTUSでは、先日ご紹介した『フューチャリスト宣言』の茂木健一郎氏と対談が掲載されているのですが、茂木さんも、笑いのセンスありますね。松本監督から、きっちりいい話を引き出しています。
 話の認識論で、松本監督が、脳に出てきた時が1回目 口から出てきた時が2回目と感じているのに対し、茂木さんは、フツウは、しはべっているときに、俺こんなこと思っているんだって思うと返しています。その後の、「笑いの視力」の話とあいまって、芸人さんは、耳から入ってくる相手の言葉に対して、どんなネタを返そうかと訓練しているので、こういう順番になるんでしょうか。
 松本さんの表現について、茂木さんは、 

松本さんの言葉って、ひと言で言うと、無駄がないんですよ。だから『遺書』とか『松本』とかベストセラーになるっていう素地があると思うんですけれども、日本のお笑いって繰り返しの笑いだったりするんですよね、しつこく何回も同じ言葉を繰り返したりだとか。松本さんの笑いってほんとうに無駄がないんだよな。

「松本」の「遺書」と考察しています。
 また、脳の仕組みからモンモノについての話をしています。

脳の仕組みから言うと、それをやらないとその人は生きていけないっていうような人が、だいたい本物になるんですよね。だから、お笑いをやってなかったら、この人は社会の中でやっていかないっていう人じゃないと、だいたい本物にならない、です。

 笑いを脳科学者が分析すると面白いですね。

では。