JASRAC(日本音楽著作権協会)が事業報告説明会を開催しました。2005年度の使用料徴収額は、過去最高の1,135億円なんですが、伸び率は、前年比2.5%増にとどまっています。CDが下げ止まるものの、着信メロが微減。iTunesの影響は、これからだそうです。
音楽のお金のとり方は、将来どうなるんでしょうかね。たとえば、槇原敬之のLife in Downtownを買うと、12曲で3059円。1曲あたり255円というわけですね。
iTunesは、1曲150円でバラ売りしている。CDよりも、曲単価は100円高い。
TSUTAYAに行ったら、半額セールをやっていました。有名アーティストのベスト版が、空っぽになってました。CD借りると260円。その半額ですから130円。たとえば、「Completely Recorded」は31曲入ってますので、1曲あたりは4円19銭。iTunesの35分の1ですか。
これで十分安いんですが、最近は、図書館でも借りれるんですね。これだと0円ですか。
日本は、人口が減りますから、普通に考えれば、音楽の市場は縮小しますね。売れる量は限られているので、価格を上げようとするのは、自然な流れ。人口減少vs「チープ革命」が、激突して「1物多価」になってしまったのが音楽業界なんですね。価格の下がっても市場が拡大していれば、投資するインセンティブもわくのですが、あまりに下がりすぎて市場自体が縮小してくると、技術の進歩はあまり期待できないのかもしれません。
では。