脆弱指数

 ボリビアの国債が売られてます。米国が利上げ局面では、小さな金融機関の破綻と、途上国のデフォルトが起こります。米ファースト・リパブリック銀行が前者の例ですが、後者はどの国でしょうか。

 脆弱指数を点検してみました(前回はこちら)。

 2021年最下位は、南アフリカでしたが、今回は、フィリピンですね。マルコス大統領になって、財政赤字が膨らんでいます。

英エコノミスト誌の2023年予測。
https://www.economist.com/economic-and-financial-indicators/2023/04/27/economic-data-commodities-and-markets

 アルゼンチンとトルコのマクロ指数が悪く、通貨安になっているのは変わりません。

 ブラジルもルラ大統領に変わり、財政赤字が拡大しています。南米はボリビアの財政破綻が、ブラジルに波及するかですね。

 ロシアは経常黒字が際立っています。これだけ制裁を受けていながら、GDPの6.8%。GDPの4.4%の財政赤字も余裕でファイナンスできるでしょう。ウクライナ戦争しながら、この数字は、同国の継戦能力の高さを物語るものです。

 引き続き市場動向にも目を光らせていきます。