北陸紀行(2)

翌朝、バス乗り遅れを取り戻すべく新幹線切符売り場に向かう。連休初日とあって、駅はすでに活気づいていた。金沢まで乗車券を購入し、越後湯沢まで特急券を購入。


6:03の始発に乗ろうと、勇んで新幹線改札に突っ込んだところで、ゲートが開かない。途方に暮れていると、駅員さんがやってきて、「切符が東海道線経由なので通れません」とのこと。
なんで、上越新幹線の特急券を買うのに、東海道線の乗車券になったのか不明だが、時間がない。大至急、みどりの窓口に戻ろうとしたら、一般改札で駅員さんに止められる。切符の変更は、構内でもできるとのこと。
構内の新幹線切符売り場は、連休なので長蛇の列。あきらめて並んでいるうちに始発は行ってしまった。
やっと自分の番が回ってきた。状況を説明すると、その乗車券は、JR東海さんで発券されているので、JR東日本では変更できないという。
しかたなく、JR東海のブースに並びなおす。
さらに並んだ後に説明すると、JR東海の社員は平謝りで乗車券を変更してくれた。
新幹線に乗車。先日の事故の後に乗ると、40年無事故の新幹線は、エラいと思う。

越後湯沢で下車(路線図)。早朝ということもあり、ガランとした駅前。スキー観光地の苦境が伝わる。

ここから普通電車の乗り換えて、長岡へ。地震以降続いていた速度制限が、28日に解除されたばかり。車内は、学生がボックス席を占拠中。それぞれが、V6の誰かに似ている気がするのは私だけだろうか。本を読んでいる学生はゼロ。秋田・青森でもそうだったが、ケイタイ強し。
社内の広告は、空きがある。景気回復は、まだ地方には波及していない感じ。むしろ、公共事業への依存度が高いところは、厳しいのかもしれない。
広告内容も「バンテリン」、財界にいがた、大学の入学案内など。一般消費財の宣伝が少ない。
上越国際に到着。ホームがサビで赤茶けている。ここも厳しそう。フィリピンの女性が、脇を通り抜ける。一方で、国際化は進んでいるようだ。
しばらく、うとうととして、目が覚めると、「小千谷」あわてて写真を撮る。桜が咲く周りには、まだ雪が残っている。ニュースは、福知山線脱線事故に行ってしまったが、小千谷の冬はまだ続いている。
なんて、社会派ぶっていると、宮内駅到着。反対側ホームに止まっている列車が直江津行きだなと気づいた時には、出発進行。1時間に1本の普通列車を見送りつつ長岡着。

政治家の力は偉大なり。これまで見てきた小さな駅からすると、長岡は大都会。駅前のバスターミナルには、越後交通のバスが発着している。駅前のアーケードで小雨を避けながら、散策。いきなり、新長岡市関連のポスター発見。4月に長岡市は合併して大きくなっていた。
長岡駅前には、ミスタードーナッツが2軒もあるが、吉野家・松屋なし。やっぱり、地方は、生活パターンが違う。
さらに歩くと、目抜き通りの店が、空き家になっていた。地方都市の駅前の空洞化は、ここでも進んでいる。
グルっと周って、再び駅前へ。
ヨーカ堂は、新潟では丸大(百貨店)と組んでいる。典型的なヨーカ堂だけにコメントなし。

1時間をつぶして、再び長岡駅に戻る。列車を待つと、ポルトガル語を話す男性3名。震災の時に情報難民になった外国人の記事があったが、彼らのサバイバルは今も続いているようだった。

直江津行きの列車にのってGo。進行右手に鉛色に染まる日本海を見ながらの列車の旅。再び、眠気が襲ってきた。