3月に久々にソウルに行きました。わずかな時間でしたが、街を歩いて韓国の変化を時間しました。下図は一人当たりGDPの推移です。
日本は、韓国、台湾が並びました。韓国が、1990年には日本の4分の1だったことを知る人には、感慨深いものがあるでしょう。
日本が伸び悩んだのは、高齢化速度が速すぎたからだと思います。韓国、台湾の高齢化スピードが上がるのこれからなので、IMFがの予測のような上昇にはならないと見ています。
しかし、我々がやるべきなのは、むしろオランダとのベンチマークでしょう。オランダも、少子高齢化ではありましたが、移民を受け入れるなどして、人口減少を避けてきました。
国境のない日本は、人口が減った方が住みやすくなる的な議論もあるでしょう。しかし、ウクライナ戦争後の欧州では、国力が落ちたら、何がおこるかわからなくなりました。人口が減っても良いという政治にはならないでしょう。
また、家族類型的に言えば、核家族であることから、高齢化による停滞も避けています。親と同居する直系家族文化ではないため、老後も自己責任が貫徹しています。2015年に施設介護から在宅介護へ切り替えたのも一例です。日本でやったら、政権が持たないのではないでしょうか。
子供が親の面倒を見る文化で、高齢化が進んだら、経済が停滞するのは当たり前です。
オランダの年金は、世界で2番目に健全なのも、プラス要因です。日本は43カ国中36位のDランク。年金への信頼度が高ければ、今の消費が縮こまることもありません。
労働生産性も高いですね。英独仏に囲まれいるので、普通のことをやっても生き残れません。自動車メーカーもないですね。それなのに、自国でコロナワクチンを開発できたり、ASMLがあったりするのは、見習いたいところです。
では。