私の出身地、大阪が医療崩壊の瀬戸際だとか。大阪の重傷者数は131名(12/2)。どれほど切羽詰まっているのかと思い、人口100万人あたりの重篤者数(Serious critical) を計算してみました。
ランキングは、Speedometerに掲載されている国と地域での順位。小国を除くため、人口800万人以上にフィルタをかけました。
最も重篤患者密度が高いのはアルゼンチン。医療現場は、大変な事になっているでしょう。
2位はアメリカ。26千人もの重篤患者をよく看護しているのではないでしょうか。
その後は、ヨーロッパ諸国が続きます。これこそ、コロナ第2波の被害です。
大阪は、14.8人で、70位ぐらい。人口が近いスイスが58.1人であるのと比べると5分の1ぐらいの密度です。
ここまで計算すると、ひょっとして有事対応の遅れなのかなという思いがよぎります。もしも、尖閣を巡って中国と戦闘が始まれば、沖縄に担ぎ込まれる負傷兵の数は、130名で収まるでしょうか。
ヨーロッパの政府は、コロナとの戦いは、戦争だと宣言。病院も、有事対応しています。権利の主張してやまない国民が、しぶしぶ政府に協力しているのも、有事だからです。
そう思って、ニュースを読んでいくと、戦線離脱する医師や看護師の記事が。
また、ガダルカナル化しているのでしょうか。
過去のブログを読み返しました。
- あいまいな戦略目的
- 短期決戦の戦略志向
- 人的ネットワーク偏重の組織構造
- 属人的な組織の統合
- 学習を軽視した組織
- インパール作戦の牟田口司令官は、最前線の兵士に「食料がなくても弾薬がなくても戦える」と叱咤激励した
- 日本海軍の航空機の搭乗員は一直制であとがなく、たえず一本勝負の短期戦を強いられてきた。米海軍は、第一グループが艦上勤務、第二グループは基地で訓練、第三グループは休暇という三直制を採用できた。(失敗の本質)
- 戦後、アメリカの技術者が、日本海軍が負けた原因を分析し、ボルトとナットの互換性がなかったからだと指摘しています。部品共通化は、技術の問題ではなく、品質管理のマネジメント(リーダーシップ)の問題(海軍反省会)
- アメリカ軍がロジスティックスを重視するのは民主主義国の軍隊だから、という面もあります。レーション(兵糧)にしても、日本陸軍のように、軍票を渡して現地調達して来い、といったやり方では、兵隊が言うことを聞かないのです。(21世紀の戦争論)
- 兵士の一日の主食は600グラムです。最前線で5千人の兵士を動かそうとうると、基地から前線までの距離にもよりますが、主食だけを担いで運ぶのを想定すると、なんと、そのためだけに人員が3万人くらいひつようになるのです。しかし、このような計算にしたがって食料補給をした前線など一つもなかった。(それでも日本人は戦争を選んだ)
では。