キャリアガイダンス

先日、ある高校のキャリアガイダンスに参加した。生徒のお父さんの年齢が自分より若くてガックシしたのを悟られないよう授業を勧めるうちに、自分のアドバイスが全く役立たないのに気づいた。

第1に、世代間ギャップは、過去最大なのではないだろうか。「最近の若いもんは」というのは、昔の古代から言われているというが、利用できる情報量は、比較にならない。参考映像として、バブル期のビデオを見せたのだが、求人雑誌が厚いという訴求。

いまは、紙媒体でないし、取得できる情報は数百倍?LINEで企業情報を交換し、人事部は応募者のSNSをチェックしている。

第2に、人工知能がどこまで彼らの仕事を変えてしまうのか、予測もできない。蒸気機関ができたときとか、電気が普及した時も、雇用は奪われたと思うが、まちがいなく、そんなインパクを超えてしまうだろう。

第3に、彼らが100年以上生きるだろうということ。22歳の勝負で老後まで安心ということはない。65歳で定年になっても、そこから40年ある。

というわけで、君たちのキャリアは、もう、マラソンではなくなっている。ひょっとすると、ラグビーなのかもしれない。ボールを前に投げられないし、ちょっと走ったら、何かにぶつかって、倒されてしまう。大事なのは、倒れ込んだ時に、ボールを出して、次につなぐこと。時には、足に激痛が走るかもしれない。けど、大丈夫。ヤカンでみずをかけると治る(笑)。なかなか、まっすぐは走れないけど、何度もボールをつないでいるうちに、気づくと、何ヤードも前に進んでいるだろう。

頑張ってね。