土居甫先生の自伝が強烈だったので、もうひと投稿。いろんなことが学べました。
まず、リスクを取っている。宇和島から東京に出ていくことは、いまでいうと、NY進出のようなものとあります。高度経済成長期には、そういう人がわんさかいたわけで、すごいリスクの取り方ですね。時代がハイリスク・ハイリターンだった。
つぎに学歴。本を読む限り、宇和島南高校を卒業したことが確認できません。日本一の振付師に学歴は不要でした。
父親は興行師。当時の宇和島の男たちが喧嘩に明け暮れていたのがよくわかります。少なからぬ人が軍経験者。人を殺めた人も一人や二人ではない。今の倫理観で捉えてしまうと勘違いしてしまいますね。当時はあくまで本人の実力で仕事をしていました。
キャリア論的には、プランド・ハプンスタンスなんでしょうか。S. Jobsではないですが、Stay foolishで、You’ve got to find what you loveな人生。自分から手を上げてチャンスをつかむ生き方。バラバラに見えていたドットが振り返ると一つの線につながっている不思議。
活力のある社会は、適材適所に尽きるなと改めて思います。
では。