早稲田が200位以内に戻っていてくれました。
対策に取り組んでいらっしゃる関係各位に感謝申し上げます。日本にいるとピンと来ないと思いますが、このランキングでビザが下りたり、下りなかったりする国もいます。大学職員のみなさんが、学生にできることのひとつとして、このランキングを上げて、学生が世界で活躍できるようにすることは、とても意義のあることだと思っております。
さて、点数の内訳は下図のとおりです。
- Academic Reputation
- Employer Reputation
- Faculty Student Ratio
- Citations per Faculty
- International Faculty Ratio
- International Students Ratio
- International Research Network
- Employment Outcome
- Sustainability
東大がスコアを上げるのは簡単なことがわかりますね。教授を海外から招聘し、International Faculty Ratioを上げればいいだけです。学長がその気になれば、すぐにできることでしょう。
しかし、母国語で高等教育を完結できることはすばらしいことなので、卑下することもないでしょう。英語圏では教授がひょいひょい移動できるので、東大を同じ土俵で比較するのはフェアではないと思います。北京大学の50点に負けない程度に改善できればと。
早稲田は、Employer Reputation(雇用者からの評価)が高いですね。ま、卒業生が多ければ高くなってしまうので、過大評価は禁物です。
Faculty Student Ratioは、23.7。改善してきたかと思っていましたが、慶応の58とは差があります。ベンチマークしてもらいたいですね。
Citations per Facultyが低いのは、抜本的な改革が必要ですね。論文書かない教授は、考え直さないといけません。知識を伝えるだけなら、ChatGPTでできますので。
International Faculty RatioとInternational Students Ratioが、この4校の中で高いのは、素晴らしいです。アジア・アフリカからもっと人材を採用してほしいところです。
International Research Networkが低いのは、ぜひ、海外の稲門会を使ってください。卒業生のネットワークとしては、日本最強だと思います。地頭で勝負したら、東大に勝てないので、各国に駐在している卒業生経由で、海外の大学と共同研究するのが近道だと思いますが、いかがでしょうか。
引き続い関心を持ち続けたいと思います。