島田 裕巳 角川oneテーマ21 2013/1
4大文明と企業経営を考えてくると、日本の例を考えてみたくなります。本書には、そのヒントがいくつかありました。 まず、一神教とか来世での救済というような共通項はありませんでした。あくまで多神教でそれぞれの企業にとそれぞれの特徴がありました。町工場な松下と、商人の町から出発したサントリー。
一方、プロテスタンティズムとの共通点は感じます。勤勉であることは、取り上げられている7大企業に共通していました。その割には、キリスト教精神を支柱にした企業は多くないですね。そうした企業との対比があれば、面白かったかと。
こうした宗教的な要素をどこまで海外に持っていくのかにも興味がわきました。それで、他宗教の優秀なん人材を採用できるのかと。そういう風に考えていくと、一神教をバックボーンにする企業が、これだけ多国籍展開しているのも新鮮に見えてきます。キリスト教の場合には、数多くの国を、キリスト教化した成果かもしれません。イスラム教圏の企業で働くのをためらうのは、単に慣れていないからでしょうか。それとも、日本教とイスラム教が遠いからでしょうか。ヒンズーは。。。
では。