【本】Originals

originals 誰もが「人と違うこと」ができる時代

アダム グラント Adam Grant 三笠書房 2016/6

「オリジナルな人」を研究する組織心理学者の本。オリジナルな人の意外な側面が豊富なエピソードで描かれています。リンカーン大統領、キング牧師、
レオナルド・ダ・ヴィンチなど。


第1章は、創造的破壊について。神童が世界を進歩させるようなことを成し遂げられない理由。p.29

「オリジナルであること」、つまり独自のことや独創的なことを率先して行う術を学んでいないからだ。

むしろ、オリジナルなのは普通の人で、むしろ、リスクを避けている人も多い。p.40

たとえば、リンカーン大統領。p.52

奴隷を釈放する前に6ヶ月ものあいだ悩み抜き、憲法上、自分にその権限があるのかどうか疑問を抱いていた。

第2章では、精密に進める重要性を指摘しています。スティーブ・ジョブズが気に入ったセグウェイは普及しませんでした。

第3章は、無関心を情熱に帰る方法。自分のアイディアを組織が受け入れれない理由の一つが、自分の信頼が確立していないことも指摘しています。
サリック効果については、p.120。相手が不審を抱いている時には、

下手に出るコミュニケーション方法をとり、みずからのアイディアの欠点を強調する方が効果的なのだ。p.121

第4章は、行動を取るタイミングについて。キング牧師が「私には夢がある」の演説原稿をラスト・ミニッツまで考えていたことが指摘されています。