Work Rules!: Insights from Inside Google That Will Transform How You Live and Lead
Laszlo Bock
邦題も『ワーク・ルールズ!』 Googleの人事担当役員の人事制度論。採用、育成、評価制度について、具体的述べています。
Work rules は、p.340
- Give your work meaning
- Trust your people
- Hire only ppeople who re better than you
- Don’t confuse development with mnaging performance
- Focus on the two tails
- Be frugal and generous
- Pay unfairly
- Nudge
- Manage the rising expectations
- Enjoy! And then go back to No.1 and start again
各章の流れは、以下のとおり。
1. Becoming a Founder
「創業者になる」という過程が、ミッションや企業文化についての理解を深め、根源的なモチベーションになります。
2. “Culture Eats Strategy for Breakfast”
企業文化の重要性を説き、社員に自由を与えれば、驚くようなことをしてくれるとしています。
3. Lake Wobegon, Where All the New Hires Are Above Average
採用が最も重要な企業活動という認識。自分よりも優れている人だけを採用するというポリシー。
4. Searching for the Best
文字通り、3百万通という履歴書から0.25%を採用。徹底的にデータに基づいた選抜と、全員が採用に関わるという企業文化。
5. Don’t Trust Your Gut
採用に当たっては、一緒に働くことになる人にも参加してもらい、候補者をできるだけ客観的な方法・手法で評価。採用過程がうまくいっているかを常に点検。
6. Let the Inmates Run the Asylum
職場の環境づくりについて。属人的でなく、データに基づいた意思決定ができるようにするにはどうするか。
7. Why Everyone Hates Performance Management, and What We Decided to Do About It
業績評価。ストレッチをかけた上で、公平に評価する。
8. The Two Tails
The biggest opportunities lie in your absolute wors and best employees. p.178
9. Building a Learning Institution
学習する組織を作るには。
10. Pay Unfairly
成果を出した人には、不公平なぐらいの報酬を。
11. The Best Things in Life Are Free (or Almost Free)
金銭的な報酬以外に、社員に報いる方法。
以下、私の感想ですが、絶対核家族の価値観を下敷きに、西海岸的な自由な発想が求められる企業の人事制度の最高傑作の一つと思いました。あくまで自由に価値を置くため、個人が尊重され、流動性が高い。画期的な発想や、社内での思い切った発言は、やはり、社会もそうした行動を評価することと、万一、社内の立場を失っても、社外に次に活躍できる場所があるということが大きいのだと思います。
先日読んだ盛田さんの最後の警告を思い出します。ソニーは、画期的な製品を生み出してきたが、そのシーズはアメリカにあった。Google は、そういう種を生み出す仕組みを作っていました。クリステンセン教授が絶賛するソニーでも、やはり、シーズを生み出したかと言うと心もとないのです。
人事制度は、企業文化にフィットしないといけないと確認いたしました。