La crise et après,
Jacques Attali
作品社 (2009/8)
ヨーロッパの今回の危機の見方がわかる本。ギリシャ危機で、考えが変わったと思いますが。社会の不平等と無節操な金融商品の開発が続くならば、事態が最悪すると、警鐘を鳴らしています。
個別論点で面白かったのは、金融危機と都市の関係。
ブルージュで12世紀に資本主義が開花して以来、大規模な金融危機は、毎回、その当時の金融の中心地で発生してきた。(中略)危機は、まず<中心都市>の通貨・財政・金融機関が脆弱化することからスタートする。そして、適切な措置が打ち出されれば〈中心都市〉は強化されるが、もし解決手段を見出せない場合には〈中心都市〉は他の都市へ移動することになる。p.44
金融危機の分析は、いままで紹介した本と大きは違いません。
解決策に世界的な政治的な動きを正面から訴えているとろに、新鮮味がありました。
では。
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