ジェフリー・A・クレイムズ ソフトバンククリエイティブ 2009/8
マグロウヒルの元副社長のドラッカーへのインタビュー。名句集として気軽に読めます。
第3章では、組織のほころびへの対処法を述べています。
- 適材適所を心がけ、強みを最大限に引き出す。
- 優先すべき仕事を紙に書き出す。
多くても2つまで - 外向きの発想をする。
- 制度、方針、業務の手順などを見直す。
- 報酬のありかたを再検討する。
優先事項が一度に2つまでというのは、鳩山内閣の大臣を見ているとそう思いますね。
第9章 何よりも重要なこと では、リーダーシップに触れています。一貫性の重要性を強調しているのが印象的です。また、F・ルーズベルトとトルーマンの例を挙げていますp.179
政府の主要ポストに誰を起用するかを決めるにあたって、『欠点はいっさい気にしない』と述べた。
同じページに信頼についても述べています。
信頼とは、『リーダーは真意を語っている』という確信である。
リーダーシップについては、第14章でも言及があります。
幸か不幸か、どの組織も機器と無縁ではありえない。危機は必ず訪れる。そのときこそ、リーダーの出番である。p.262
あらゆる局面で成果をあげるリーダー」であるために何より重要なのは、「人の意見を聞こうという意欲と、そのための能力と習慣」だという
「その気になれば誰でもできることだ。口を閉じていさえすればよいのだから」p.263
マッカーサーのくだりも参考になります。
マッカーサーは強烈な自我を持っていたが、にもかかわらず、会議のはじめには毎回、いちばん若手の意見をじっくり聞くように心がけた。p.267
マネジメントは、リーダーシップに戻ってくるんですね。
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