2010年の金融―変貌するリテールと次なるビジネス戦略
野村総合研究所コンサルティング事業本部, NRIアメリカ 東洋経済 2006/9
野村総研の金融業界予測。大きなトレンドは、以下のとおり。
1.製販分離
代理店制度や異業種からの新規参入により、業態・業界の垣根の消失が加速する
2.ユビキタス化
FeliCaの普及で、個人に密着した金融サービスが出てくる。
3.富裕層向けサービス
団塊世代の大量退職に伴い資産運用サービス需要が高まる。
4.地域
地銀再編が進んでいますが、郵政民営化をにらんで、地域色を打ち出したサービス競争がすすむ。
と、非常にまとまっていますが、度肝を抜かれるような新説はありませんでした。画期的な未来学というよりも、今、起こっている「変化」を非常によくまとめた本だと思います。
金融界のブレイク・スルーは、やはり、外部の人がもたらすのではないでしょうか。それは、単なる「お金を融通する」という枠を超えたものになるのではないでしょうか。
では。